不登校・発達障害・引きこもりのための家庭教師

家庭教師・教育相談・講演会等のご依頼を随時承ります。

発達障害(ASD)同士の結婚生活3

次に配偶者との関わりについて見ていきます。

結婚とは他人と無理なく同居生活を続けることです。

そのため大切なのは一緒にいてしんどくないことと、関係維持の努力です。

関係維持に必要なのは、付かず離れずの距離感を保つこと

私の旦那は新居探しの時から、「2~3畳程度でもいいから、ひとりになれる部屋がほしい」と何度も言っていました。ASD者にとって、ひとりになれる時間と場所は不可欠です。

また、心理的距離感も必要です。愛情という名目であれ、自分の領域にずかずかと上がり込んで来られることをASD者は好みません。

夫婦の対話は食事の時と、ほんの少し気が向いた時だけで十分です。ただ、少しくらいは話す努力をしてみましょう。

何か共通の趣味か話題があれば話しやすいかと思います(無理に作ると続かないと思うので、自然発生的なもので)。

うちでは猫を飼っていて、猫が夫婦共通の話題になっています(飼っている猫および猫全般の話題)。

発達障害(ASD)同士の結婚生活2

発達障害夫婦がうまくいくもうひとつの要因として、子どもの有無が挙げられると思います。子どもを望む方を決して否定したり止めたりすることは致しませんが、個人的には子どもはいない方が良好な夫婦関係を維持しやすいと思います。

子どもができれば子どもの世話の大変さもさることながら、互いの実家の親や親戚・近所や地域社会・保育所や学校などとのしがらみが発生します。自分や子どもの利益を守りながらこうしたしがらみの中でうまく立ち回るのは発達(特にASD)には不向きです。

関係者間(配偶者含む)の子どもとの関わり方のスタンスの違いが、育児そのもののストレスも相まって夫婦関係に悪影響を与えることは十分に考えられます。

子どもがいないことはストレスの大幅な軽減になると思います。

 
今現在子どもがいらっしゃる方や、これから子どもが欲しい方であれば、できるだけ家事や育児を家庭内で抱えまなくて済むよう、助けを求める先を確保しておきましょう。

これはストレス要因をできるだけ減らすためです。特に対人ストレスは可能な限り避けることが大切です。

発達障害者(ASD)同士の結婚生活

私は結婚11年のASD当事者です。夫婦共にASDですが、二人とも結婚後に判明しました。
(夫は医師からASD傾向があると言われたものの、本人が検査を望まなかったため未診断です)

需要があれば発達障害者同士の結婚生活について語りますとツイートしたら、「需要あります」のコメントとイイネを十数名から頂いたので、書くことにしました。
Twitterでは文字数が少なすぎて書きにくいので、長らく閉鎖していたこちらのブログを利用します。

結婚生活の具体的なエピソードは書きづらいので、私たち夫婦が今まで大きなトラブルなく結婚生活を続けられている要因について書きたいと思います。

できるだけ上から目線にならないよう留意しますが、そう受け取られてしまったら申し訳ありません。

また、ここに書くことはASDに関わらず、広く一般に言えることも含まれているであろうことをご了承願います。

 

(本題ここから)

まず大切なのは相手選びです。

最も大切な基準は、一緒にいて疲れないこと。これに尽きると思います。

借金などがない限り、年収はそれほど大切ではありません。ちなみに私は婚約後に夫の年収を知りました。

 

ふたつめは、互いの親も含む親戚づきあいからどれだけ離れていられるか

相手の親や親戚づきあいには大変なストレスが伴います。

また自分の側の親戚と配偶者を交流させるにあたっては、配偶者が孤立したりできるだけストレスを感じたりしないよう留意し、間に立って取りなすなどする必要があります。

しかしASD者はこういった高度な対人関係能力を求められて適切に対処するのは困難です。

親や親戚と一緒にいるその時だけのことではなく、会ってはいなくても続いていく関係ですから、対応を誤れば後々まで尾を引き、それが夫婦関係に影響を及ぼすことがままあります。

そのため、親や親戚との関係は希薄であるに越したことはありません。

 

(続きは次回)

講演会が終了しました。

9月16日開催の講演会は無事終了いたしました。
前半は社会問題と人権意識について扱い、後半は発達障害の再定義の試みをお話ししました。
質疑応答では合理的配慮についての質問や、他者の気持ちの推測を発達障害の子どもにどう教えるかなどが話題になりました。
 
次回につきましては内容が固まり次第、開催の告知をさせて頂きます。

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「オンラインでコミュニケーショントレーニング」開催のお知らせ

オンラインでコミュニケーショントレーニングを実施致します。

座学ではなく実践型のコミュニケーションのワークをオンラインでする試みは、全国的にも珍しいのではないかと思います。

 

障害をお持ちの方には障害者料金を設定しています。
(障害は自己申告。障碍者手帳などの提示は不要です)

詳細の閲覧・お申込みは下記のページ(こくちーず)からお願い申し上げます。

www.kokuchpro.com

 

 

家庭教師募集

発達障害学習支援相談室では、共に仕事をして頂ける家庭教師を募集しています。

以下に該当する方は優先的に採用させて頂きます。
 経験者(家庭教師・塾講師)
 発達障害当事者
 理数系の方
 南大阪・北大阪にお住いの方
*大阪を拠点としていますので、大阪一円のみの募集となります。

★要件
 高卒以上
 主治医の許可(通院中の場合)

★時給
 1500円
 *業務開始から半年は試用期間として1200円
 *交通費は別途支給

★業務開始までの流れ
 1.メールにてお問い合わせ
 2.電話(Line通話可)にてお話し合い
 3.対面にて協議
  学力テスト・模擬授業等
 4.教師登録
 5.研修
 6.業務開始

*2~3で不採用とさせて頂くこともあります。
*業務開始後も必要に応じてフォロー研修を実施することがあります。
*先生側のご都合や条件(曜日・指導可能教科等)が合うご家庭があればご紹介します。
 ご紹介できるご家庭が必ずあるわけではないことをご了承願います。
*ご登録頂きました個人情報は確実に保管し、外部には流出致しません。
*登録抹消をご希望の方はその旨をお申し出願います。

お問い合わせはメールフォームよりお願い申し上げます。

講演会開催のお知らせ

当事者カウンセラーによる講演
発達障害から見た社会問題と人権意識~正しい障害理解と、当事者へのエンパワーメントを目指して~」

概要:

1.人権意識が社会に根付くことは障碍者の社会参加には不可欠です。
しかし残念ながら日本では、「人権」の概念自体が正しく理解されているとは言い難い状況です。
そこでこの講演では、正しい人権意識について啓発します。

2.専門知識と当事者の体験を統合的に捉えたとき、
発達障害の特性としてよく挙げられる「コミュニケーションの障害」や「社会性の障害」、「人の気持ちがわからない」などは、
多数者である定型発達者から見た一面的な発達障害理解に過ぎないのではないかと感じられます。
この講演では、発達障害は障害ではなく、多様な発達の在り方の一形態として捉えられることをご説明します。

3.上記2つを考え合わせた上で、社会が人間の多様性を包摂するよう善処することは、全ての人々にとって生きやすい社会の形成につながるのではないかというお話をさせて頂きます。

本講演では、発達障害の「障害特性」として理解されていることを根底から検証しなおし、当事者の視点で発達障害を再定義します

そこに正しい人権意識の啓発を加えることで定型発達社会の問題を明らかにし、発達障害当事者への正しい理解と当事者へのエンパワーメントに繋げたいと思います。


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5月27日開催分とほぼ同じ内容です。
8月26日・9月16日に開催します。

要予約(詳細は下記)

8月26日(日) 14:00~15:30 オンラインにて
9月16日(日) 14:00~15:30 大阪市城東区民センターにて


遠隔地にお住まいなどで会場にお越しになれない方は、オンラインの方にご参加頂ければ幸いです。

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オンラインの方では、画面を共有してパワーポイントの資料をお見せしながら講演致します。
資料は開始前にPDFにしてメールでお送りします。

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                          ★ご予約★

オンライン講演会のページはこちら(8月26日開催分)

www.kokuchpro.com

 

城東区民センター開催分(9月16日)はこちら

www.kokuchpro.com